今年最後のRookerは奥山歩惟(あい)さんです!
歩惟ちゃんは神奈川県出身の21歳!



↑写真中央が歩惟さんです。

神奈川大学経営学部2年生を終えて、3年生を休学してトロントにやってきました。
筋を重んじ、礼儀を重んじる、とてもこだわりの多い女の子です!
そんな彼女にトロントはどう映り、留学をどう捕らえられたか、今回は彼女の留学を追ってみました!



『留学する』ことをブラさない



アイさん(以降「ア」):いえいえ、私でよければ全然大丈夫ですよ!よろしくお願いします。



ア:どんな人って言われるとわからないですけど、私的にはこだわりが何にでもすごい強かったかなって思います。高校受験と大学受験の時も自分の選んだものにこだわったから、わざわざ難しい道を選んでいた気がします。両方失敗しちゃったのでそういう意味では同年代の人より挫折が多いんじゃないかって思います。



ア:悔しかったんですけど、でも結果的にはそれはそれでよかった気がします。大学受験で行きたいところに行ってたら今ここにはいなかったと思いますよ。



ア:高校1年生の時に、ずっと英語が苦手だったのに高校のプログラムで仲の良かった親友と留学にバンクーバーに1か月行ったんですね。英語も今に比べたらしゃべれなかったけど、とにかく楽しくて、大学に行ったら絶対に留学にいこうと思ってたんです。それで大学受験に失敗して、自分に足りないものを考えたときに、留学があって。行きたいっていう思いがすごい強くなったんです。この思いはここに来るまで全然ブレなくて、だから受験の挫折がこのこだわりを強くしたと思うんですよね。



ア:でもこのこだわりができたのは環境のおかげな気がします。とにかく周りに恵まれてたって思います。友達とか先生、家族みたいな身近な人、色々な人がいて、自分と違う価値観の人がいることももちろんあるんですけど、いつも恵まれてるって思いますね。




留学先にカナダを選んだ理由



ア:最初はアメリカとかイギリスとかで悩んでたんですよ。英語圏であれば正直どこでもよかったんです。いろいろ見てみたんですけど、アメリカはLAとかは治安悪いって聞くし、オーストラリアとかNZ、イギリスなど色々見ててどこも何かよくわかんなくて。国民性が優しいとかヨーロッパにとても近いって聞いてアイルランドがいいかもって思ったりもしたんですけど。



ア:考えてたんですけど、バンクーバーに行ってたから最初はもういっかなって思ってたんです。私の幼稚園の先生が国際結婚をしてて、その旦那さんがアメリカの方なので相談してみたんですね。そうしたらアイルランドの英語は少し癖があるから、しっかりした英語を学びたいのであれば、癖が少ないところがいいと思うっていうアドバイスを頂いたんですよ。それから、ある程度経済の発展している都市は経営学部に通ってるんだったら、その知識を深められたり、色々なコネクションをつかめるかもしれないから、っていうのでトロントが候補にはいったんです。ちょうど同じタイミングで母がRookを紹介するブログを見つけて、それでトロントに決めたっていう感じです。



ア:Rookはそのままで大丈夫ですよ!って偉そうかもしれないですけど(笑)



ア:寒(さんむ)い、って思ってました(笑)ぶっちゃけそんなに知らなかったですし候補に挙がるまでは興味もそこまでなかったです。というよりも留学の場所に対してのこだわりはなかったです。
トロントに決めたときも寒いのは嫌いではないので、調べていてあっSephoraがある!Vixie (Victoria Secret)がある!っていう感じです。ただ、バンクーバーを経験してたので、多くの人種がいるということは知ってました。



ア:そうですね。バンクーバーよりはアジア人が少ないなって思いました。旅行でテキサスとかに行ったときにはもちろん白人の多さにはびっくりした。トロントはそうですねー、意外と何もない。言い方あれですけど、見掛け倒しだと思いました。



ア:具体的にどこがいいといわれるとわからないですけど、過ごしやすくて暮らしやすいなって思います。他の都市にも旅行したことがあって、それは住んでる事にはならないかもしれないですけど、それでもトロントは日本とどことなく似てる部分が多くて、TTCを除けばとても親しみやすいと思いましたね、それこそ息をのむほどの違いを感じることはなかったと思います。何もないと感じながら意外と色々あるのがトロントですね。それに私夏よりも冬の方が好きなんですよ。なので、寒いとか雪が嫌いとか言いながらなんだかんだ楽しんでますね(笑)一つ欠点を上げるとするとお金がないと色々と楽しいことはできないなって思います。



ア:壁。。。壁…!!えーどうでしょう…最初は、頭では色々な人種がいるからわかっていたつもりなんですけど、ホームステイについてすぐ体調を壊してしまって、そこで熱を下げるためにお酢をタオルに漬けて頭に置くっていうことがあって、そんな民間療法のようなものがあったことにまずは引いてしまったんですよね。今となっては笑い話ですし、色々な人がいるってのは理解してるんですけど、来て一番最初だったから本当にびっくりしましたね。



ア:その節はお世話になりました。そうですね、衝撃でしたね、後で聞いて納得したし、今では笑い話になってるので、いい経験だったと思います。



英語学習のモチベーションを維持する方法



ア:学校に関してはエピソードみたいなのは何もなかったですけど、上に上がれば上がるほど、きつかった気がしますね。その時は伸びてない気もするし、しゃべれてない気もするし、そんなときに授業中によく話すラテンの熱量にやられたりで、長期で学校に通っていたからか、モチベーションの維持が難しいなって思いました。



ア:そうなんですよね。仲良かった友達がどんどん卒業していって、友達の数がどんどん減っていくからストレスのはけ口がなくなって気分が落ちていったりしてモチベーションが落ちたこともありました。



ア:そこが自分の壁でしたね。とにかく超がつくほどまじめだったので色々な問題がホームステイで起きたときも、学校だけは休まないって心に決めていたりしていました。今振り返れば、力をどうやって抜けばいいかわからなくて、レベルを上げることにこだわっていました。



ア:どこで力を抜いていいのかとか、加減するということが自分には大事だと思いました。
それをそれこそ他の国の人たちを見ながら学んでましたね。平気で授業に来ない子たちがいたり、それに罪悪感をもっていない子たちもいたりして、それ自体は今でもどうかって思うときもあるんですけど、その適度に力を抜いているっていうところは自分にはなかったものだったので、あ、なるほどーっていう感じでしたね。



ア:韓国人の年上のソラっていう親友がいて学校が楽しかったんですよ。最初は二人ともレベルが低いクラスからで、休み時間とか授業の終わりに集まって、いったん単語とかを携帯で調べてから愚痴をいいあったりしてストレスを一緒に吹き飛ばしていました。




親友との出会いで人生観が変わった



ア:はい、本当に助けられました。向こうは学校を卒業をしているんですが、まだソラがいたころは二人でもよく出かけたし、ソラが卒業した今でも定期的に会ってます。本当に友達になれてよかったって思います。



ア:そうですね、同性の親友がこうしてできたことが一番よかったって思います。英語で何か伝えるのに必死だったねって今なら笑えるし、人生相談もするくらいになって。
初めて来たときにあった韓国の人はアグレシッブっていう変なイメージがあったんですけど、その偏見もソラのおかげでなくなりました。カナダに来る前はいろいろなことを母に相談することが多かったので。



ア:本当にいつも有難いって思います。母はもちろん母なんですけど、親友に近いような感覚があったのでとにかく色んなことを相談してましたね。でもやはり母だから素直に聞けない部分が昔は一杯あったりしました。だからソラの存在は本当に大きいなって思います。



様々な人を観察することで見えてきた世界



ア:あります!これもこだわると似ているかもしれないですけど、昔から人のこと考えすぎなんです、お母さんに似て。それで、カナダは関係ないかもしれないですけど、自分はこうしてほしいって伝えたりして求めることは大事ですけど、他の人はそれでも変わらないんだなって思いました。こっちに来てからの外人さんは特にこれだけしたのに何も返ってこないって思ったことが結構当たり前になったんです。



ア:例えばですけど、友達がお金が足りなくてコーヒーが買えないようなときに買ってあげても自分が所持金が足りないときに貸したりとかをしてくれない、みたいな感じです。助けてあげたいと思うから好きでやっているんでいいんですけど、自分がその立場に置かれたときに助けられるというようなことがなくて、、そこで、情けは人の為ならずというような要素がどこかであって、それだと見返りを求めすぎで自分中心じゃないかととがめられることが多くて、それがどうしても以前は分かってませんでした。こっちにきて初めてそのことを理解して、どこか寛容になって割り切れるようにはなってきたなって思います。



ア:アプローチの仕方を変えてみたんです。もともとはこの性格なんでバーっていっちゃうんですよ。地元の友達もそういう感じで自分が思ってることをそのままいうのが普通だと思ってたので、自分が言う一言でその相手によっては余計追い詰めてしまったりしてたんです。私が言うことに対して返ってこないなーってなってました。人によって変えないと受け入れてくれないということを、今となっては当たり前だけども実感しました。様子を見てその人に合った話し方をする、といった感じで人に対するアプロ―チを変えるようにした結果、逆に悩まないようになったかなと思います。そうしてみてみると今となってはその時の自分を素直になれない、反抗期かなって思いました。



ア:少なくとも自分には大きいことでした。
あとは最初に言ってたんですけど、何でも全力でやろうとして、まじめでさぼることができなかったと思います。そうすることが当然だと思っていたので。要領が悪いのに妥協ができなかったって思います。これがいい部分もあれば、悪い部分もあるとは思います。
“あいちゃんは、あいちゃんなら何でもできるから。”って小さいころからよく言われてたからなぁ。



ア:そうなんです。周りからはそうでもないのにできるって思われたりしてそうみられることが多くて、その過程の努力を見てくれないことがいつも悔しかったんですよね。それがプレッシャーで、だからこそ妥協をしちゃいけないってなっちゃったのかなって思います。
高校・大学受験に失敗したこともあったから、周りとは比べたりとかはなかったんですけど、理想の自分とはいつも比較して自分を追い込んで、どうしようもいかなくて最後は発狂したりしてました。それこそどうにかなるって言ってる場合じゃない、って自分の中ではなってたから、昔はどうにでもなれっていう人にはなんでそんなに無責任なの?って感じで、殺意が芽生えるほどだったんです。
いろんな出会いがあって、まぁいいや、どうにでもなれ、っていう風に力を抜くこともできるようになりました。
ラテン、ドイツの子と一緒だったときは最初はそのなんとかなる、っていう楽天的なところに苦労してたんですけど、一緒に過ごしていくうちに日本人ではないからこそ、そんな他の国の考え方が自分の堅かった部分も取っ払ってくれたように思います。




”今”と向き合う



ア:それこそこの間丁度考えてました。ただ考えることが多すぎて何も手につかなくなってしまって一端辞めました。ただ、大学はこれから2年間あるのでたくさん考える時間があるので、まずはこの留学について自分でどう捉えていこうか考えてます。
今回の1年間の留学はきっと就職活動の武器になると思うんですが、具体的にどんな業界にいこうかっていうのは決まってないんです。だからその業界を見つけるために、まずは色々な人の話を聞いて、いろんな業界を研究していかないとなって思ってます。



ア:そうですよね。自分を表現するための手段として、この留学とまずは向き合ってみたいと思います!それから、留学したからと言って英語を使った仕事にこだわりすぎたりしてしまうと選択肢が狭まってしまうと思うので、もっと広い世界を見ようと思います。
そういった意味で、分かり合えないなと思う人でも、いったん話だけでも聞いてみる、というのは必要ですね。



留学をきっかけに分かる両親の大きさと感謝



ア:考えすぎない、というか何だろう。人に頼りすぎ。って言いたいですね。
実家暮らしだったので、一人暮らしをしたこともないし、家賃を払う、自分のために自炊をして、これも買わなければ、ということがなかったので、こっちで生活をしてから慌てることがあったので。その分自分が親にどれだけ頼ってたか実感しました。
こっちに来てからも、日本と勝手が違うから、人に頼ってしまってましたね。その都度何か問題があれば誰かに相談してたんです。親が過保護だったかもしれないけども、私が言うのも変なんですけど、自分も親離れして、親も子離れして、というのがこれからの課題のような気がします。



ア:面と向かっては恥ずかしいけど、いい親がいて本当に幸せ者だなぁって思います。
こういうことを考えていくと、私って十分な環境でさらに上を求めたりとかもしてたかなと思います。
子どもが離れている方が親はもちろん心配すると思うから、そんな親視点からの気持ちも考えられるようになりました。自分がそばにいないから詳しい状況も一切わからないのに、自分の娘の不安な話を聞かないければいけないし、何もできないことに葛藤というかわずらわしさを感じたりしてたって思います。お母さんには何でも話すからこそ、心配もかけたし、迷惑もかけたり、喧嘩もしたこともあったし、お母さんから離れてここにいたからこそ気を遣わせたこともきっとあったと思います。だから、親元から離れるからこそ、しっかりと自立しなければと思いました。
学生としてこっちで1年いたので親からの支援があるからやってこれて、まずそこに感謝しかないですね。それから、さらにそこにこういった心配をしてくれたことにも感謝です。



留学準備について



ア:うちの場合は、留学の準備は親がほとんどしてくれてたんですね。
自分があまりにも何もしなくて親にも行く直前に怒られたんですが(笑)。なので、準備は本当に大切だって思います。



ア:ある程度の基本的な情報は調べておいたりすることですね。特にお金についてです。親とはいく前からしっかり話しておいた方がいいと思います。
でも準備のし過ぎもどうか、って思ったりします。準備をし過ぎず、準備しなさすぎずってちょうどいい塩梅が何とも言えないんですが、ただ、がちがちに準備しても無駄が出たりするので。
留学すればするほど、友達ができてそこから得た情報は本当に大きいので、留学っていうイメージで身構えるほどではなかったですね。これはその人の性格にもよると思うんですけど、、、



ア:それぞれの親との関係もあるので何とも言えないとは思うんですが、まずは留学に行く本人がしっかりと熱量をもって留学について話していって、親を納得させるほどの気持ちとか表現、調べたりしているっていうことをみせるのが大事なんだって思います。
うちの母と父は、母は心配性、父はきっと心配してるだろうけどドンと構えているっていう感じだったので、そういった意味ではありがたかったです。
男の子、女の子で違いがあるかもしれないですけど、留学中は適度な距離感があるといいなって思います。それこそ恋愛ではないけども、引いたり押したりという感じで連絡を取らなさ過ぎて心配させたりしないで、そのうえで頻繁に連絡とったりして頼りすぎないっていう感じがいいんじゃないですかね。
やりたかった留学についても親が否定とかしないで、外の世界がどれだけ広いかを感じてほしいというように子供の成長を願うように見守ってくれたら、子供にとっては最高の留学になるんじゃないかなって思います。



ア:はい、こちらこそ自分を選んでくださってありがとうございました!最後まで頑張ってみます!
留学の経験は人それぞれ、見えてくるものはやっぱり違います。
だから、自分にしかできない留学があって、それを見つけるために一生懸命な姿ってやっぱりかっこいいですよね!



アイさんのこれからがどう輝いていくのか、いつまでも見守っていきたいですね!
あいちゃん、自分らしく、自分なりに頑張ってね!!