2020.3.10 1:19 pm

Featured Rooker Vol.8 – Ms. Arisu Miyazaki –

こんにちは、Rook留学センターのケンです!
昨年は温めに温めまして、久々にそしてこれからもRooker、ご紹介していきたいと思います!

2020年記念すべき1人目は、宮崎ありすさんです!!

私が見てきた中でもすさまじい、こちらでレジュメだけで採用を決めさせたほど濃厚なキャリアを持つ、美容師の中の美容師です!
平成元年生まれの釧路が生んだヘアメイクのプロの話、じっくりと聞いていきたいと思います!


ありすさん(以降「あ」):わかりました。私、北海道出身のド田舎出身なんですが、私の両親が自分の好きなことをとても応援してくれる両親なので、天真爛漫に育てられたんですね。そんな感じで自分がやりたくないこととか、他の人と同じことをすることに抵抗感があったんです。

あ:ケンさん、STAR WARSって見てます?

あ:そうですよね!私も好きなんですけど、このSTAR WARSに自分のルーツがあるんですよ。アミダラ女王というキャラクターがいるんですが、シーンに合わせてメイクや服装を変えていて、それに惹かれまして、その時からヘアメイクとかにあこがれがあったんです。

あ:ケンさんもそうなんですね!海外っていうのは私もです。英語に興味が出たんですけど、映画以外にも中学の時の先生もまたいい人で、それで英語が好きになったんですね。英語のこの何と言いますか、わからないけど面白いと言いますか、そんなことで英語を通して海外志向が自分の中でどんどん高まってましたね。


あ:ヘアメイクは高校の時にそこで先生から頂いた意見だったんですよ。それまで空港関係とかも考えてたりしたんですけど、世界に出るには手に職で、自分も好きなものって考えたらヘアメイクっていう職が自分にはしっくり来たので、高校卒業後は釧路を出て、札幌で美容師三昧の日々でした。


あ:両親からのサポートを受けて美容師の学校へ通ってたこともあり、自分としては独立出来ていない現状ですぐに(海外へ)行くわけにはいかなかったんですよね。それでアシスタント時代でもマイペースにやりながら頑張ってたんですが、ずっと海外へのあこがれはあったんです。だけどやっぱり海外なので金銭面などでいくことを躊躇してて、社会人をしてたこともあって「海外へ行く」ということにフォーカスできてなかったと思います。


あ:そうですね。当時の職場が上が詰まってたんですね。スタイリストとして上が詰まってたから下も育ちにくい状況が続いてちょうど板挟みになってて、ここに居たらずっとこのままだろうとある意味悟ってしまったんですよ。当時は27歳だったんですが、このまま(平凡に)安定していくだろうという、ありきたりといっていいのかわかんないですがそんな状況で、自分のやりたいことをしないとワクワクする人生にはならないだろうって思いました。。その時は仕事を辞めてはいけないとか、もったいないとかって色々思って(海外へ)飛び込む覚悟がなかったなって思います。


あ:仕事は心底好きだし、ただその踏ん切りがつかない理由は何だろうって自分(の中)で考えたらお金であったり、海外に向けた問題点が一気に鮮明になって、問題点を全てクリアするものが何かを考えたら、それが仕事を辞めるということだったんですね。そこからは早くて、スタバでがっつり1年働いてお金を貯めました。


あ:そうですねー。。。そのオーナーからは、海外に行くのはバケーションとかでどうにかならない?っていう提案をされたり、かなり引き留められましたね。繁忙期と繁忙期の間の3月以外ではなかなか休みも難しくて、、そもそも美容師業界もかなり変わろうとはしてるんですがそれでも全国的に休みがないので、海外に出るという夢に対して現実的ではないって思ってしまったんです。海外に出るような仕事を探していた時期もあったんですが、数年はきっとかかるし、そこまでは待てないなって思ったんです。その結論にたどりついてからは1カ月半でその職場を辞めました。


あ:そうですね!家族みたいな職場で、オーナー自らいろいろと教えてくださって、今でもそのお店に入ってなかったら美容師自体辞めていたかもしれないって思えます。


あ;結構スーッと決まりましたよ~
  ワーキングホリデーができる国から英語圏っていうのが一番最初にあったんですね。それで映画もよく見てたんでアメリカ英語が自分には一番馴染むとも考えてました。オーストラリアももちろん考えたんですが、北海道出身だったんで、北米圏がなじむということとか、アメリカはお金が必要でステータスの獲得が難しいっていうことも考えてカナダがちらついたんです。そこで両親に相談したらトロントをお勧めされたんですよ。バンクーバーも選択肢としてあったんですが、アジア人が多いという評判もあったり、あとはトロントはNYに近いこともあって、美容業界に身を置く自分としてはこれからやりたいことが多いなぁって思ったトロントが私にはフィットした気がしたんですね。
  ただ最終的には本能で決めましたね笑


あ:気候としては北海道に近いイメージでそれ以外は正直あまりイメージはなかったですね。ただ大都市ということは知っていたので、人はいるんだな、と。ただ、固定観念とかはなくて、トロントに来るにあたり、トロントを調べるというよりもこれから先についてどうしようか、ということを調べてたと思いますね。メジャーリーグとかNBA、NHLがあるっていうのは良かったですね。野球もアイスホッケーも好きだったので。


あ:そうですね、びっくりすることもなくー、ショックもなくー、という感じですね。そこまで固定観念を持ってなかったっていうのもありましたし、両親が海外にインスパイアしていたのでそこまで驚くことはなかったですね。スーパーとかでも日本で見たことあるのもとても多かったですし、街の雰囲気も札幌に近いので私は住みやすいって思いました。生活してからは人種の多さにというか多様性があることがすごい興味深かったです。


あ:カナダは白人が多い国だとは正直思ってましたね。そのギャップは自分にとってはいいことだったと思います。あとは、ローカルで働くことがステータスだと思っていた時期もあったんですが、長く滞在してきてから思うようになったのは実際にそれだけじゃなくて、トロントは“その人”がちゃんといる場所があってそれぞれ役に立つ場所があるっておもいました。そんな感じで毎回面白い発見がまだまだあるのでトロントは好きですね。


あ:他の人はわかんないですけど、美容師目線だから感じることで、日本人の髪を他のナショナリズムの人が扱いきることは難しいなって思ったんですね。私はアジア系の美容室で働いているんですが、黒人の方っていうのは一人も来ないんですね。それはその髪のカルチャーがあるからだと思うんです。アジア人のお客様がほとんどなんですが、白人の方もたまに来てくださるのでもちろん髪を切るんですが、アジア人以外の髪質が全然違うので最初は苦労しましたね。


あ:自分だけのっていう点では確かに、自分はいるべき場所にいてやるべきことが出来ているって思えます。自分はもちろんアジア人だし、その違いということ、アジア人というものを思って働いていくというのがこの留学で自分が考えている留学の答えの一つかなって思います。


あ:そうですね、こうしなきゃいけないとか、こうしないようにしようっていう風に考えることが今までの人生で一度もなかったんですね。こだわりはあっても、やらないで後悔するよりもやってから、って思ってました。
  なので、初めてよしさんに日本でお会いした時にいろいろお話して、色々前情報を入れすぎたり、現地でのイメージをしすぎない方がいいって感じました。
  それよりも今までずっと生きてきてあったつらいこととか頑張ってきたことに比べたら、ここからは楽しむことをするわけだからどん底に落ちることはないだろうって思ってましたね。


あ:そうですね、それこそオリエンテーションの時にケンさんが言ってた自分が日本人ということを忘れないということですね。それがあるので、トロントに来て結構立ちますが、慣れてきているとは思っても慣れたとは思うことはなかったですね。


あ:ですよね。なので、危険なことはすすんでやっていこうとも思わないです。海外に来ているって実はそんなにすごいことではないし、それをもって力があるということでもないなって思うのは、この自分が日本人ということを大切にしてきたからで、常に謙虚な気持ちになることが大切だと思うんですよ。


あ:カナディアンも自分のオリジナリティ、例えばカナダ生まれなのにI’m Scottish.っていったりして、それを誇りに思う人って多いじゃないですか。私にとっても日本人であるということをプレシャーではなくて、街で出会うどんな人に対しても日本人の代表っていう意識を持ってますね。


あ:懐かしいですね、でも本当にそうだと思います。


あ:そうですね、ずっと考えていたことなんですけど、美容師の仕事は表現をしていくことで、それをもっと活動としてお店以外に広げていきたいなって思ってます。
  美容という面をベースとして、自分の経験を何らかの形で人に伝えていけたら良いなって思っています。やっぱり実体験をしている人の話ほど身になるものはないじゃないですか。今まで美容師のとしてがっつり働いてきた中で、助けてもらったっていうこともいっぱいあって、だから自分も誰かのだったり何かの役に立つことであればどんどんやっていきたいって思うんです。
  今はブログだったりウェブサイトを作ったりしてみたいって思ってます。


あ:インフルエンサー笑 でも誰かに影響を与えたい、とかではないんですよね。
  Rad Wimpsのある曲の歌詞に「今自分が経っている場所が誰かの未来」っていうのがあるんですが、それって本当だなって思うんです。自分の経験が誰かの光というか道しるべというか、そんな風になれば本当にうれしいです。自分の経験をそれこそ女子会みたいな場でも話してみて、それが若い子たちの原動力だったり着火剤だったりになったら日本の若者がさらに元気になると思うんですよね。


あ:世界は広いぞ、ですね。広いということは言ってみないとわからないと思うので、とりあえず出て行ってみてほしいと思います。
  トロントに来てから、というよりも多様性のあるトロントだから思ったんですが、日本には日本人しかいないぞ、って思います。


あ:そうですよね。日本の10代の子たちも、20代前半の子たちも、情報を探すツールはいっぱいある中で生きてきている子が多くて、偉そうかもしれませんが人間力がないと感じてしまう人も少なくない気がするんですよね。それでそのままの感覚で来てしまって、自分に自信が持てなくなってしまう子が結構いると思うんですよ。
  先進国で世界的な評価も高くてオリジナリティも兼ね備えた国ということを自覚できていなかったのは実は自分もそうで、だから自分がとても恵まれてたんだなと思いましたし、閉鎖的な場所にもいたんだなって思いました。
  だから、ワーホリに来たことで私はとても人間らしく生きられるようになって、そんな経験がこっちにワーホリに来た一人でも多くの人にも経験してほしいって思います。


あ:誰かの役に立てたら本当にうれしいです!今日はこちらこそ、ありがとうございました!

30歳という年齢は成熟してそれが会社だったり、色んな人、社会、そして自分自身に自分の努力を還元し始める時期だと思います。
ありすちゃんの魅力はきっとそこにあるんだなと実感しました!
同い年として、長期組として、これからもよろしくね!